コスプレ撮影・ライティング研究所

撮影の基礎から応用まで色々な技法を研究していきます

雑談

コスプレ撮影での色管理

2019/08/29

専門的にはカラーマネージメントと言うらしい。

同じ写真を、iPhoneで見た時とPCで見た時に色が違うと思った事があると思います。
体験したことがなければ、自宅のテレビ、PCモニタ、iPhoneなどでそれぞれ同じ写真を表示してみてください。
大きくズレていなくてもそれぞれ違う色・雰囲気に見えてると思います。

このズレが大きいと、商品の色が違って見えたり、本来見てほしかった色見で見てもらえなかったりするのです。
ってことは、自分では絶妙な現像ができた!と思っていても、見る人の端末によってはネムイ写真になっていたり、白飛びしてしまって見えていたりするってことらしいです。

 

コスプレ撮影でのカラーマネージメント

で、人それぞれ色々な解決を模索しているみたいなのですが、筆者が一番納得したフローは、iPhoneを外部モニター化で良いんじゃね?ってことです。

ある程度の頻度でコスプレに限らず撮影をされている方であればAdobeのCC(クリエティブクラウド)のフォトグラファープランを契約することをオススメします。
月額980円ですので、負担も少なく常に最新版のPhotoshopとLightroomが使えます。
で、そのLightroomにはプレビューの出力を外部のiPhoneなどに設定する機能が付いてます。

細かい設定などは別記事にまとめようと思いますが、コスプレイヤーさん達は概ねスマートフォンで画像を見ています。
若干の個体差はあれど、PCモニターほど大きく個体差があるものではありませんので、完璧!とまでは言えないまでも、かなり自分のイメージ通りの絵を受け手に見せられると思います。

大抵のコスプレ撮影の活動であればここまでで十分です。
ですが、カメラによって、レンズによってちゃんと色が再現されているか不安な場合、ColorChecker Passportという商品がありますので、仕様を検討してみてください。
ほぼ全自動で色を出してくれます。
別ページで詳しく解説しますね。

 

 

写真集/印刷まで見越したカラーマネージメント

最近では写真集を作ることがややブームになりつつあるので、印刷を前提としたカラーマネージメントの必要性もあるかと思います。
こちらは電塾さんが一番ノウハウを蓄積されているかと思いますが、ざっくり説明してしまうと、PCの液晶モニターをキャリブレーションツールを使って補正するだけです。
キャリブレーションツールは概ね1万円~売られています。

液晶モニターのキャリブレーションを行う際には
・ハードウエアキャリブレーション = 高精度
・ソフトウエアキャリブレーション = まずまずの精度、モニター性能も影響する
の2パターンあります。

印刷所が最終メディア出力だとするならば、モニタキャリブレーションだけで大丈夫です。

もし、自前のプリンターを使用して写真展などを企画される場合は、キャリブレーションツールもかなり専門的な物が必要になります。
自前のプリンターのキャリブレーションを行いたい場合は数十万円は覚悟してください。
プリンター自体もある程度ちゃんとしたものを選ばないといけませんので、自分で印刷!となった瞬間にかなり予算が上がることを覚悟してください。

 

 

 

 

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